こんにちは、ひつじです。
自閉スペクトラム症(ASD)+軽度知的発達症を持つ3歳の男の子、ラムくんを育てています。
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ゴールデンウィークに、東山動物園へ行きました。
動物園と言っても、ラムくんは動物を見ず、入園するやいなや併設の遊園地のほうに向かって走って行ったので、そこで遊ぶことにしました。
(東山動物園の動物は、ラムくんにとってはちょっと距離が遠すぎるのかなと思う。今はふれあい系の動物園のが好きみたい)
そしてなんと、ゴールデンウィークの激混みにより駐車ができず、ラムくんと私二人で入園し、夫には動物園から少し離れたところで時間をつぶしていてもらうことに(絶望)。開園前に着いたのに!連休あなどるべからず…。
というわけで、心の準備なしのワンオペ遊園地。これが、私の中でゴールデンウィーク最大のハードな時間となりましたとさ。
着いたのは遊園地が始まる前だったのですが、ラムくんは一目散にメリーゴーランドへ。まだ動いていないのに「おうま!おうま!」と走って中に入ろうとし、手前で引き止めるとギャン泣き。
(ちなみに動物園より遊園地のほうが30分遅く開くのですが、それはわかっていた。ただ、ラムくんが遊園地のほうに走っていくのは止められなかった)
ラムくんを押さえ込み、なんとか券売機の前の行列まで連れていき、抱っこしたり、こどもちゃれんじの動画を見せたり、泣かれたり、脱走しそうになるのを押さえ込んだりしながら、なんとか20分ほどやりすごす。
そしてやっとメリーゴーランドへ!
ラムくんはメリーゴーランドの屋根が気になったのか、馬に乗りながら上をクルクル見て嬉しそう。私はただただ達成感に浸る。

そしてメリーゴーランドが終わると、次はティーカップのほうに一直線。このティーカップが大変で。。
1回目は普通に乗って終わったのですが、降りるとまた乗りたがる。私も酔ってしまうし、ラムくんが酔うのも心配なのでしばらく時間を置いてから乗ろうと交渉するも、もちろん聞いてもらえず。
しばらくティーカップの近くで攻防が続いたのですが…そこで気づいたのです。
ラムくんはティーカップに乗ってくるくる回りたいよりも、ティーカップの模様が気になるのだということに!

東山動物園のティーカップ、このようにトランプの柄(ハート、ダイヤ、スペード、クローバー)が、それぞれピンク・黄色・青のカップになっているのです。
ラムくんは、形や記号が大好きで、それを声に出して私たちに教えたがる。そして、こういう遊具のような大きな物体を触って愛でるのも好き。
つまりラムくんは、「ピンクのハート!」「青のクローバー!」と言いながら、できればティーカップを触って愛でたいのだな、と気づきました。
ティーカップは1ターンが終わるとすぐに入れ替えだし、安全面でも中でティーカップを触らせてあげることはできないけど、外から他の子たちが乗っているのを見ながらなら、一緒に存分に形と色を楽しむことができるのでは!
というわけで、柵の外から、他の子たちが乗る何回かを、一緒に「黄色のダイヤくるよ!ほらラムくん、あれはなーんだ?」「青のスペード、きたー!」などと、声に出して楽しみながら過ごしました。ラムくんもノリノリ。
この間に、ラムくんは7割ぐらいは満足したよう。ラムくんのニーズを汲みとることができて、親として少しだけレベルアップした気分です。
ただし、残りの3割は、やっぱり触ることでしか満たせなかったみたい。結局、ティーカップにはその後2回乗ったのですが、乗る前にあちこちのティーカップのところに行きたがり、エスコートしてくれる係員のお兄さんを困惑させてしまい。くるくる回るときは特に喜ぶでも不機嫌になるでもなく…という感じで、降りるときには、私に無理やり退場させられて2回ともギャン泣き…。
ああ、同じ柄のティーカップの触れるオブジェでもその辺にあればなー…と、切実に願ったのでした。
その後も小さい乗り物コーナー(1回100円で乗れるやつ)で豪遊。

なかなか切り上げてもらえず。でも永遠と100円を入れ続けるのも違うよなーと。
こんなときに夫がいれば、肩車したり、無理やり持ち上げて他のところに行って気を逸らせたりしてくれるのですが、今日は私一人。私が抱っこしようとしてラムくんにキュッと脇をしめられると、私の力ではなかなかラムくんを上手に動かすことができず。。まぁ、結局ピチピチの大魚を運ぶごとく、強制退場したのですが。
というわけで、遊園地にいた2時間半ほど、連休の和やかな雰囲気にそぐわない、ムスっとした表情でラムくんとの攻防を繰り返してしまいました。ほんと、こういうときに、笑顔で上手いこと対応できるようになりたいなー。
というか、やっぱり私の筋トレが必要…?
など、悶々としてしまいましたが、ラムくんはなんだかんだ楽しそうに過ごしていたので、よかったということで。
楽しかったね!また行こうね…!(引きつる笑顔)