こんにちは、ひつじです。
自閉スペクトラム症(ASD)+軽度知的発達症を持つ3歳の男の子、ラムくんを育てています。
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最近ラムくんが好きな歌「五匹のこぶたとチャールストン」
「おかあさんといっしょ」でこの曲がやっているのを観てから、「ごひきのこぶたが ごひきのこぶたが」の部分だけ、あとで何度も繰り返していたラムくん。(ラムくんはエコラリア多めボーイなのです)
せっかく気に入っているならたくさん歌ってあげたい!と思いながらも、私たちもまだ歌詞がおぼろげだったので、ポスターにして貼ってみました。

どちらかと言えば親が歌詞を読めるようにという意図なので、ラムくんが剥がさないよう手の届かない位置に貼りつつも、「おかあさんといっしょ」に出てくる画像を入れて、ラムくんが見ても楽しめるようにしました。
すると、さっそくポスターの前に私を連れてきて「だっこ!」と手を伸ばし、私が抱っこしながら歌うと、満面の笑みで聴いてくれました!
…嬉しい!!
実はラムくんは2歳を過ぎた頃から、私が童謡を歌い出すと「(歌うのを)やめて!」の意思表示をしてくるようになり、なかなか一緒に歌うということができませんでした。
つまり、ラムくんに歌ってあげることができてしかも喜ばれるということは、両親にとって涙涙の快挙なのです。
(ちなみに歌をやめてほしいときは、なぜか「キャンペーンじっしちゅう」や「みんなでうたおう」と連呼して遮ってくる。理由はいまだ謎)
ラムくんのお気に入りの一曲に出会えてよかった。ラムくんよ、ほかの曲にもぜひ食いついてくれ。母ちゃん頑張って覚えるからさ。

ポスターを貼り、毎日私が歌うようになって10日ほど経ちましたが…
今週の保育園帰り、いつものように私が「♪ごひきのこぶたがごひきのこぶたが ラジオをきくと〜」と歌うと
なんとラムくん「…いつもブーブーうたって チャールストン…」と、続きを歌ってくれました!!しかも、音程もちゃんとついている!
さらに翌日の帰りには、ついにラムくん
「ごひきのこぶたのおなまえは…チーこに ヤーちゃん るーぼう…」
しばらく置いて「…そしてスーちゃん トンきち」
…そこまで覚えたのか、ラムくん!!
ラムくんが好きなことへの集中力に、改めて驚いたのでした。
(「五匹のこぶたとチャールストン 作詞:漣健児 1962)
ちなみにほかの童謡は、こちらが歌ってみても相変わらず、謎ワード「キャンペーンじっしちゅう!」により強制終了されます。よって私と夫は、ラムくんに歌わせてもらえない日々がこれからも続くと思われるのですが…
ラムくんが気に入った曲こそ私たちも積極的に覚えて、たくさん歌ってあげよう!と、心に誓ったのでした。何より歌っているときのラムくんの嬉しそうな顔が、すごく良い。
テレビで観た曲の歌詞って、子どもが観ている横で親は家事をしていたりしてなかなか覚えられなかったりするのですが、こうやって自分たちの見えるところに貼って子供と一緒に覚えるという今回の作戦、我が家は大成功でしたので、オススメです。

余談ですが、ラムくん、この歌に出てくる「ラジオ」という言葉が聞き慣れないようで、いつも「ところでラジオって何だよ」と言わんばかりに「ラジオ、ラジオ」と繰り返しています。
ラジオが出てくるのも当然、この歌詞が作詞されたのは1962年。今だったら「タブレット見ると〜♪」とかになるのかな。こういう、当時の時代背景の見える歌詞ってなんだか好きです。