こんにちは、ひつじです。
自閉スペクトラム症(ASD)+軽度知的発達症を持つ3歳の男の子、ラムくんを育てています。
**********
「かがくいひろしの世界展」を観に、四日市市立博物館に行きました!

ラムくんも大好きな「だるまさんが」シリーズを描かれたかがくいひろしさん。以前、NHKの日曜美術館で特集されているのを観てからとても気になっており、今回の展覧会が巡回するのを楽しみにしていたのです!

連休初日の10時半頃に着きましたが、混雑しすぎず、ほどよい人の入りでゆっくり楽しめました。ゆっくりと言っても、ラムくんが縦横無尽に走り回ろうとするのを引き止めるのは、いつものごとく大変ですが…(笑)
会場に入るとすぐ、日頃大変お世話になっている「だるまさんが」の原画が…!

温かい表情の裏に、近寄ってみないとわからない、何度も修正を重ねられた繊細な表現。感激。


一つ一つの作品の原画が丁寧に展示されていました。かがくいさんの作品は今までも色々読んでいましたが、知らなかった作品もいくつかあり。

原画の下に、子供の手に取れる位置に絵本の現物が置かれていたのがとてもよかった!
3月のお誕生日以来「おたんじょうびおめでとう!」というワードが大好きなラムくんは、「うめじいのたんじょうび」の展示のところで「おめでとう!おめでとう!」とテンション爆上がりでした。

かがくいひろしさんは、特別支援学校に長く勤めておられ、生徒とのエピソードや、一緒に作った作品も、多く展示されていました。
子供の動きを観察するのが得意で、重度の障がいのある生徒さんの訪問授業をしているとき、手の動きを見て、この子はハサミが出来る!と言ってハサミを使って制作に取り組んだ、というエピソードが印象的でした。
前にテレビで特集を拝見したときは、ラムくんに発達障がいの診断がつくことになると思っておらず、そんなに気にせず観ていたのですが、今になってかがくいさんの教師としてのお仕事ぶりを改めて知り、子供の可能性をこんなに信じて引き出そうとしてくれる先生は、親にとっても子供本人にとってもとてもありがたい存在だっただろうなと感じました。
50代で、絵本の創作に専念するため早期退職されるも、そのわずか半年後に、がんで急逝。絵本作家として活動されたのは4年間だそうですが、素敵な絵本を創り出すベースを人生をかけて築いてこられたんだなぁと、展示を観て改めて感じました。


作品がアニメーションとなって動くコーナーもあり、子供たちはスクリーンの前で大はしゃぎ!

「ロバの音楽座」さんの素敵なBGM・効果音に合わせて進むアニメーションは、大人も見入ってしまいます。

ラムくんも、靴を脱いでスクリーンの前のゾーンに行くのをなぜか嫌がったものの、長い時間興味津々に観ていました。

未完の絵本のラフ画などもたくさん展示されていました。子どももおとなも温かい気持ちになれるかがくいさんの絵本、もっともっと読みたかったなぁ…!
帰りに図録と、ラムくんが好きな「ぱっ!やったー!」のポストカードを購入。

私も夫も美術館に行くのが好きなのですが、特にラムくんが生まれてからは、子連れだとキャプションをなかなか現地で読めないし…ということで、図録買いがち。読みながらゆっくり余韻に浸ろうと思います!
ポストカードは、ラムくんと美術館に行くと、ラムくんが反応していた作品のものを、記念に1枚買うようにしています。お部屋に飾ろうかな♪
子供も大人も一緒に楽しめて、見応えのある素敵な展覧会でした。
2025年6月1日(日)まで四日市市立博物館で展示されたあと、秋田県立近代美術館・北海道立旭川美術館・静岡市美術館を、来年の春にかけて巡回する予定だそうです。
展示室を出たところに、フォトスポットがありました。

ラムくんはまだポーズを取ってはくれませんが(最近、カメラを向けると「はいちーず!」と言うことはある)だるまさんを愛でたあと、少しだけこちらを向いてシャッターチャンスをくれました!