【絵本】数字を数えるのが楽しい「おうさまがかえってくる100びょうまえ!」

絵本・図鑑

こんにちは、ひつじです。

自閉スペクトラム症(ASD)+軽度知的発達症を持つ3歳の男の子、ラムくんを育てています。

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今日は、柏原佳世子さんの絵本「おうさまがかえってくる100びょうまえ!」をご紹介します。ラムくんが2歳8ヶ月の頃に購入した絵本です。

※以下、ネタバレを含みます

“おうさまが帰ってくるまで、あと100秒!急いで部屋を片付けろ!”

と、好き放題散らかしたお部屋を、家来たちが大急ぎで片付けるお話です。

この絵本、文章はほとんどなくて、ひたすら1から100まで数字を数えるというものなのですが、そのバックに描かれた全力で片付けをする家来たちの姿が、ユーモアたっぷり!細部まで見ごたえのある絵が、大人も楽しませてくれます。

この絵本を買ったきっかけは、数字が楽しめる絵本だということでした。

ラムくんは数字が大好き。2歳を過ぎたころに、住んでいるマンションのエレベーターの階数を一緒に読んだのをきっかけに、1から10から数えるのにハマりだし。。

10までとばさず数えられるようになった2歳半頃に、今度は50までの数字が数えられる、くもんの数字カードを購入。これもまた大ハマり。

(少なくともこのときには、数字の概念は理解していなかった気がする。ただ数を言うのが好きという感じ)

そして、くもんのカードもだいぶマスターしてきた頃、100まで数えられると楽しいかな?と思って行き着いたのが、こちらの本でした。元々、知り合いの方に一度この本を見せてもらったことがあり、楽しい本で印象深かったのです。

ラムくんは購入してからしばらく、毎日この本を何周するんだろうというほどの熱狂ぶり。最初はこちらが読んでいたのですが、だんだん私が読まなくても、自分で読める数字が増えてきました。

寝る前にも読んでいたのですが、しばらく経つと、絵本をめくらずとも100まで数えるようになっていました。

60を数えるところで、家来が口を開けてアップになっている絵が面白いのですが、ここで私たちが読み聞かせるときに「おわーお!」と言っていたので、ラムくんは絵本をめくらずとも、60までくると、こちらをニヤニヤして見ながら「おわーお!」と言ってもらうのを待っています(笑)

ラムくんの脳内には、部屋を走り回りながら100まで数えているときも、この絵本の楽しい絵がぐるぐる浮かんでいるのかな。

ラストに「おかえりなさいませ!」と言う場面があるのですが、これもラムくんが気に入って、一時期行く先々で「おかえりなさいませ!」を大声で連呼。その都度近くにいる人をビビらせるのでした。そういや2月の発達検査のときにもめっちゃ言ってて、診察室で先生に説明したな…。

この絵本のおかげでラムくんは100までの数字が数えられるようになったのですが、それ以上に、私たち親子に深い思い出を残してくれた一冊。

著者の柏原佳世子さんは、私より少しお年上の方で、ご自身も子育てをしながらこの絵本を描かれたそうです。しかし、この絵本を描かれた後にご病気で急逝されたとのことで…本当に残念です。

ラムくんともっとコミュニケーションが取れるようになったら、100まで数えるだけじゃなくて、100秒の間に部屋を片付ける家来たちのハチャメチャな動きを、一緒にああだこうだと言いながら読んでみたいな。素敵な絵本、まだまだ楽しみがいっぱいです。

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