こんにちは、ひつじです。
自閉スペクトラム症(ASD)+軽度知的発達症を持つ3歳の男の子、ラムくんを育てています。
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先週末、名古屋港水族館へ行きました。

我が家から比較的行きやすく、天候を問わず遊べることから、ラムくんが0歳の頃から私と夫で年間パスポートを毎年購入して、楽しんでいます。(療育手帳を取得したので、次回更新のときから一人は介助者として入館させていただける予定)

ラムくんも大好きな水族館。他のお友達より、好きポイントが少しマニアックな気がするけど。。
というわけで今日は、ASDっ子のラムくんが3歳2ヶ月の現在、名古屋港水族館の中で特に好きなスポットをご紹介します。あくまでラムくんの注目ポイントということで、名古屋港水族館で大人気のイルカもシャチもベルーガも、今回は割愛しておりますのでご了承ください!
①エイ
図鑑で見ていて分かりやすい形だからなのか、水族館の魚の中で最初に指差して言えるようになった記念すべきお魚、「エイ」。

今回も、アーチ型の水槽に着くと「エイ!」と指差して、嬉しそうに注目していました。
②サンゴ礁の模型
「赤道の海」の展示コーナーにある、サンゴ礁の模型。ちょうど自分の目の高さにあることもあってか、最近は行くと必ずしばらくケースを触って愛でているラムくん。

この模型を見ると新・生茶のCMを思い出すようで、毎回「しん、なまちゃ!」と連呼しています。なぜ思い出すのかは不明。
③南極コーナーの音声ガイド
今回初めて自分から触りに行って、長い時間食いついていました。

「南極の魚はなぜ凍らないのか?」と書いてあるポールから、音声で説明が流れます。最近これぐらいの長さの文を見ると読みたがる(読んで欲しがる)から、気になったのかな?

ちなみに2歳半頃までは、同じ場所にある、足元で生き物の足あとが点いたり消えたりするこちらのポイントで毎回大はしゃぎだったのですが、現在は卒業しているようです。またブームが来るかも。
④ペンギンのレプリカ

ラムくんが1歳半頃から、水族館の中でぶっちぎりで好きなコーナー。このコーナーの手前にいる本物のペンギンにも最近は注目するようになりましたが、2歳半ごろまではペンギン水槽をスルーして(その先にレプリカがあることが分かっているので)走ってレプリカのところへ…という感じでした。

文字に興味を持つまではただひたすらペンギンの体を触って愛でるだけでしたが、最近はペンギンの足元に書いてあるそれぞれの名前を読んで楽しんでいます。エンペラーペンギン、アデリーペンギン、ジェンツーペンギン、ヒゲペンギンがいます。

水族館内で他にも興味のあるスポットが増えてくるとともに、少しずつこのペンギンコーナーの滞在時間も減ってきたラムくんですが、2歳半頃までは来館するたびに長い時間をここで過ごしていました。

他のお客さんは、このペンギンレプリカのコーナーではちょっと記念撮影して次へ…という人が多く、土日に行ってもラムくんの貸し切りになっていることが多いのですが、写真を撮ろうとする人がいると、抵抗するラムくんを力ずくで退けて気を逸らすのが、以前は大変でした。
最近はペンギンレプリカの背後にあるペンギンの卵の展示にも興味を持ってくれるようになったので、すんなり退いてくれることが増え少し楽になりました…!

ちなみに、4体の中で一番大きいエンペラーペンギン、最初来たときはラムくんより大きかったのに、今ではラムくんが追い抜いて、ペンギンの頭がラムくんの鼻ぐらいのところにあります。写真を見比べながら、しみじみ成長を感じています。(思えば私も小さい頃、不二家のペコちゃんとよく並んで写真を撮られていたなあ。これぐらいの大きさのお人形って、定期的な記念撮影にちょうどいいよね)
⑤ペンギンレプリカのとなりにある、床の案内表示
ペンギンレプリカの滞在時間が減った理由でもあると思うのですが、ペンギンレプリカのすぐ奥にある床の案内表示「シネマ館」「ペンギンスタジオ」「出口」がラムくんのツボで…ひらがなに興味を持ち出した頃から、一つ一つ文字を触って読まないと、次へ進めません。困った。。

他の人の通るタイミングにご迷惑にならないよう、なかなか気を張ります。
漢字はこちらが読んであげるのですが、「出口」の「出」まで読むと、ラムくんは「でろ!」と言います。突然強気な案内表示(笑)
ちょうどこの案内の真隣にトイレがあるので、一通り床を指差しながら読み終わったら、手を洗ってから次へ進みます。
⑥くらげなごりうむ

最近興味を持つようになった、クラゲのコーナー。大人も癒しの空間。いろんな色にライトアップされるのを、ラムくんは自分の手をかざしたりしながら不思議そうに見ています。

最初に来たときに、私がクラゲの動きを「ぷわ〜ん」と言って真似したため、ラムくんも毎回クラゲを見ると「ぷわ〜ん」と言ってくれます。
⑦情報コーナー
最近発見した、水族館出口の近くにある情報コーナー。海や生き物に関する絵本や図鑑がたくさん置いてあります。

絵本や図鑑が大好きなラムくんにぴったりのスポットで、最初に一度連れて行ってからは、ラムくん自ら入って行ってしばらく楽しんでいます。
ラムくんが水族館内で縦横無尽に走り回ろうとするのを抑えるのに毎回必死な私と夫は、いつもここに到達する頃には疲れ切っており、(しかも最近は水族館を出たあとも散策タイムがある。後述)この情報コーナーは大切な休憩スポットとなっています。
⑧「ポータン」のオブジェ
出口を出ると、最近は港のほうへ走っていき、散策しないと気が済まないラムくん。出口から右手にグルッと回ると丘になっていて、そこにいる名古屋港のキャラクター「ポータン」を愛でるのが最近のお気に入りです。

真ん中にあるのは、名古屋港の開港100周年である2007年に建てられた記念碑で、100年後の2107年に開封されるタイムカプセルが埋められているそうです。ラムくんがおじいさんになる頃だなぁと思うと面白い。

遠い未来の話だけど、このタイムカプセルが開封されるその瞬間にも、ラムくんが楽しく人生を送っているといいなと思います。その土台を、これから一緒に作っていきたいね。
こうして丘を超えて港沿いをグルッと歩くと、シートレインランドを通って駐車場に戻ってきます。ラムくんがいなかったら、こんなルート知らなかっただろうな。
これからも通いたい、名古屋港水族館
以上、名古屋港水族館で、ASDっ子のラムくんが3歳2ヶ月の今、特に好きなスポットでした。サラッと紹介するつもりでしたが、気づけば長くなってしまいました。
こうして書いてみると、この半年ほどで興味を持つものがだいぶ増えた気がします。1年前の今ごろは、ひたすらペンギンのレプリカを愛でていたような。。
名古屋港水族館は、全国で延べ床面積が一番広い水族館だそうです。名古屋圏内で育った私(育ったのは名古屋市内ではないけど。愛知県民って何かと自分は名古屋出身って言いたがるらしい。分かる。)は大人になるまで恥ずかしながらその凄さを分かっていませんでしたが、水の生き物と関わり合うのになんとありがたい環境。名古屋素晴らしい。
この記事はあくまでラムくんが注目しているポイントを取り上げているので、名古屋港水族館の魅力を伝えるのとは趣旨の違うものとなってしまっていますが、親子共々大好きな場所で、これからもどんどん通って、ラムくんの興味を広げていきたいです!
またラムくんの注目スポットが変わってきた頃に、こちらにも改めて書けたらいいなと思っています。