先日、子供が無事に生後100日を迎えたので、家で「お食い初め」なるものをやってみました。
お食い初めとは、赤ちゃんの健やかな成長を願う伝統儀式。
縁起の良い食べ物をあれこれ用意し、誰が食べさせるとか、どの順番で食べさせるとかいうしきたりがあるようですが…我が家ではなんとなく写真映えするようにお膳を用意して、記念撮影をするだけ。
そんな「なんちゃってお食い初め」でしたが、やって良かったなと思ったので、記録に残しておきます。
わが家の「なんちゃってお食い初め」
鯛は、近所のスーパーで調達。グリルで焼いて、取っておいたご祝儀袋の水引を添えて。
いつも買うのは切り身ばかりで、なかなか目の付いたお魚を買うことは無いので、ちょっとドキドキ。我が子をお祝いするために命をくれてありがとう、大事にいただきますね、という気持ちで、オーブンレンジに入れる背筋がしゃんと伸びます。
シイタケは、長寿の象徴である「亀」の甲羅に見立てて飾り切り。
柔らかいシイタケに慎重に慎重に包丁を入れながら、この子はどんな大人になるのかなぁとか、自分がいなくなったあとも未来の世の中を生きていくなんて、なんだか不思議だなぁとか考えを巡らせます。
そんなこんなで、できたお膳はこちら。
さらに、写真撮影用に壁を可愛くデコレーション。
この壁の前に、一張羅を着せた我が子とお膳を並べて、心ゆくまで夫婦でパシャパシャ…子どもはだんだん不機嫌に。完全に親の自己満足ですね(笑)
でも、将来大きくなったこの子がこの写真を見て、自分が愛されて育って来たんだなと感じてくれたらいいな…とまではいかなくても、こんな親バカな写真を酒の肴に一緒に飲みたいな、なんて願いながら、シャッターを切っていました。
感想:育児に追われる自分への「おまじない」と「刺激」
お食い初めは、子どもの健やかな成長を願うと同時に、不安に駆られながら育児をする自分への、おまじないのような儀式だなと感じました。
鯛を買ってくることも、飾り切りをすることも、壁をデコレーションすることも。
慣れないことをしながら、大丈夫だ、これでこの子はきっと元気に育ってくれる、鯛さんも応援してくれる、と言い聞かせて、これからの育児を頑張るための背中を押された気がしました。
また、お膳を準備しながら、このお膳にかけた願いどおりに子どもが元気に成長した姿を想像して、わくわくしたり。
家事と育児で単調に感じてしまう毎日の、よい刺激になりました。(育児の合間に家事してたら、噓でしょというぐらいあっという間に1日が過ぎていく、そんな毎日。)
育児に追われる毎日の中で、こういった行事を省く方も多いと思います。私も元々、手の込んだことは苦手なほう。
でも、こうやって日々不安になりながら育児をしている自分へおまじないをかけたり、刺激を与えたりすることができ、やって良かったなと思っています。
これからお食い初めを行おうか迷っている方も、こんな「なんちゃってお食い初め」、やってみてはいかがでしょうか?
コメント